ペレチン-D®
ペレチン-D
ペレチン-Dは、柑橘由来のポリフェノールであるヘスペレチンを分散化させた「分散ヘスペレチン」です。
ヘスペレチンは、ビタミンPとして知られるヘスペリジンの骨格部分で、ヘスペリジンと同様の生理機能を有することが知られています。ヘスペレチンそのものは、水に溶けにくく吸収性も高くありません。
ペレチン-Dは、ほとんど水に溶けないヘスペレチンを、特許技術により、水への分散性を高めた製品で、分散化により高い吸収性を示すようになります。食品素材としてご利用いただけます。
構造および製造方法
ペレチン-Dの主原料は、柑橘由来のヘスペレチンです。ヘスペレチンは、柑橘類から抽出したヘスペリジンを分解して調製します。
ヘスペリジンは、体内で糖の部分(青色部分)が分解され、ヘスペレチン(赤色)として吸収されます。つまり、ビタミンPであるヘスペリジンの効果は、ヘスペレチンにより発揮されることになります。
ペレチン-Dは、ヘスペレチンに乳化剤と安定剤を加え微粒子化することにより製造します。 微粒子化されたヘスペレチン粒子は膜で覆われ、粒子同士が結合しにくくなります。それにより、沈殿することなく分散された状態を維持できるようになります。
下図の左側が分散化前の状態で、ヘスペレチンが沈殿しています。 一方、右側が分散化後の状態で、ヘスペレチンが水に分散していることがわかります。
特長
1.高い吸収性
ペレチン-Dおよびヘスペレチン(未分散)を経口摂取した後、経時的に血中のヘスペレチン濃度を測定したところ、ペレチン-Dを摂取した場合は、摂取後1時間で血中のヘスペレチン濃度が高くなることがわかりました。
ペレチン-Dは、ヘスペレチンに比べ速やかに、かつ効率よく吸収されることがわかりました。
ペレチン-Dと糖転移ヘスペリジンの吸収性を、血中へのヘスペレチンの溶出量で比較したところ、ペレチン-Dの吸収性は、糖転移ヘスペリジンの吸収性の3.65倍であることがわかりました。
2.糖転移ヘスペリジンとの併用
ペレチン-Dと糖転移ヘスペリジンを、単独または合わせて摂取し、血中ヘスペレチン濃度を経時的に測定しました。
ペレチン-Dを摂取した場合は、摂取後速やかに血中のヘスペレチン濃度が上昇するものの、4時間後には速やかに減少していきます。一方、糖転移ヘスペリジンを摂取した場合は、ゆっくりと吸収されていき、24時間後も比較的高い血中濃度が維持されています。両方を併せて摂取すると、血中ヘスペレチン濃度が速やかに上昇し、減少がゆるやかになって、24時間後も一定の濃度を保つことができます。
ペレチン-Dと糖転移ヘスペリジンを併用することで、早く、長く、効果が得られることが期待されます。
製品規格
製品規格
規格項目 | 規格値 |
---|---|
性状 | 黄白色粉末 |
異物 | 認めない |
総ヘスペレチン量 | 70.0%以上 |
平均粒径 | 50%体積基準径 3.0μm以下 |
水分 | 6.0%未満 |
灰分 | 3.5%以下 |
一般生菌数 | 1000個以下/g |
大腸菌群 | 陰性/2.2g |
カビ・酵母 | 300個以下/g |
重金属(Pbとして) | 20μg/g以下 |
ヒ素(As2O3として) | 2μg/g以下 |
荷姿
1kg アルミ袋入り
表示例
果実抽出物加工品、増粘多糖類、乳化剤(大豆由来)
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