健康経営

Glicoグループが持続的に成長・発展し、事業を通して社会に貢献し続けるためには、Glicoグループで働く社員自身が、心身ともに健康であり、働きがいをもっていきいきと働き続けられることが欠かせないと考えています。従って、Glicoグループでは社員の健康維持・増進を重要な経営課題と位置づけ、社員自身の主体的な健康づくりを積極的に支援しています。そして、働き方改革や業務効率化、生産性やエンゲージメントの改善・向上、ダイバーシティ&インクルージョンといった他の組織的課題とも連動して中長期的な視点で健康経営を体系的に推進しています。

Glicoらしい健康経営により、ココロもカラダも健康な社員が多様な個性を引き出し合い、事業を通して企業理念「おいしさと健康」の実現を目指すことで、イノベーティブなアイデアやチャレンジを生み出し、自社の健康課題はもちろん、社会の健康課題解決に貢献していきます。

具体的な取組み紹介

全社で健康経営を推進するにあたり、Glico健康経営宣言を制定し社内に周知し、健康の基本となる3つの側面(運動・栄養・休息)から、先ずは自身の状態を理解し、必要な知識を身につけ、健康行動を実践・習慣化するというサイクルを繰り返していくという方針を定めました。

この方針に基づき、日々の歩数や食事内容、睡眠の質・時間を記録できるヘルスケアアプリを導入し、社員はアプリを活用して運動・栄養・休息のPDCAに取り組んでいます。また、必要な知識を身につけてもらう目的で、歩き方セミナーや睡眠の質を高めるセミナー、糖質を適正化するロカボセミナー、レジリエンスを高めるマインドフルネス研修等を実施しています。

実践・習慣化に関しては、主体的な健康づくりを促進するためにインセンティブポイントを付与し、年間の累計ポイント上位者を表彰する制度を設けています。また、チーム対抗のウォーキングイベントやオンラインヨガ教室の定期開催等を実施しています。これらの取組みを職場で周知し、社員に健康づくりの知識やノウハウを伝え、指導する健康推進リーダーを配置しています。推進リーダーにはより高いヘルスリテラシーを身につけてもらうために、日本健康マスターの資格取得を会社で支援しています。(21年3月時点:日本健康マスター検定取得者 ベーシック/149名、エキスパート/91名)

運動・栄養・休息を軸にした健康づくりは生活習慣病の予防にとって重要ですが、社員の公私ともに充実した生活を実現するためには、疾病の早期発見・治療も欠かせません。早期に治療することで、社員にとっては心身の負担だけでなく経済的な負担の軽減も期待でき、組織にとってもプレゼンティーイズム・アブセンティーイズムの低減につながることから、確実に健診を受診し、アフターフォローを徹底する健診体制の強化に取り組んでいます。また、社員には検診の重要性を理解してもらうべく、専門家を招いて各種疾患に関するセミナー(乳がん、子宮がん、大腸がん等)を実施しています。 ※データヘルス計画に基づき、生活習慣病と悪性新生物を優先課題として取り組んでいます

乳がんセミナー受講の様子および乳がんのしこりを再現した模型で参加者が感触を確かめる様子

また、喫煙習慣は「循環器疾患」「呼吸器疾患」「がん」「歯周病」など様々な疾患のリスクを高めることが分かっており、喫煙習慣のない家族や他の社員、取引先等関係者の皆様に二次喫煙(受動喫煙)や三次喫煙のリスクが懸念されることから、2019年1月より就業時間中の喫煙を禁止にしました。並行して、喫煙のリスク、禁煙のメリットを理解してもらう禁煙セミナーを開催し、禁煙外来にチャレンジし成功した方への費用補助を開始しています。

医療費のような定量データに現れない組織の健康状態やプレゼンティーイズムを把握し、それらの改善PDCAを実行するために、ストレスチェックを兼ねたアンケート調査を年2回実施しています。また、社員の体調や仕事の満足度、人間関係の変調を早期に捉えるために毎月数問の簡単な設問からなるパルスサーベイを実施しています。上司がタイムリーなケア&フォローを行うことで、相互信頼を高め、働きがいやエンゲージメントの向上・改善を図りたいと考えています。

その他、長時間座ってデスクワークすることの健康障害リスクが注目されていることから、全社員が1時間に1回は立ち上がって1分間ストレッチしましょうというEVERY1活動も展開しています。

コロナ禍における取組み

江崎グリコのスタッフ職については以前から上限時間を設けてテレワーク制度を導入※していましたが、新型コロナウイルス感染予防を徹底し、社員の健康・安全を守るため、Glicoグループ全体で必要最低限の出社に制限し、在宅勤務としています。そのため、セミナーやヨガ教室などは現在オンラインのWEB会議方式で開催しています。加えて、在宅勤務継続による運動不足解消のため、家でできる簡単なストレッチや運動に関する動画も配信しています。また、在宅勤務が長期化しストレスも高まりつつあることから、社員同士のコミュニケーションを活性化させるために、WEB懇親会の費用補助も臨時で実施しております。

※総務省が主催する「テレワーク先駆者百選 」において、最高位となる「総務大臣賞」を受賞 2015年の在宅勤務制度の導入を皮切りに早い段階からテレワークの活用を進め、2018年にはイノベーションの創出、生産性の向上、ワークライフバランスの充足を目的にテレワーク制度を導入。その後もPC機器や通信環境の拡充、ペーパーレス化、ICTの利活用といった様々な就業環境を整備してきたこともあり、コロナ禍では高いテレワーク実施率を実現(約75%)していること、育児介護従事者や障がい者の就業支援、BCP対策などの経営面での効果ならびに社会的貢献という観点でも価値ある取組みとして評価されました。

ダイバーシティ&インクルージョンの促進

私たち自身の中にある無意識のバイアス(先入観や偏見)が組織のダイバーシティ&インクルージョンを阻害することから、無意識のバイアスに気づき、意識するための正しい知識を身につけるワークショップ型研修を実施しています。 また、プレゼンティーイズムを可視化するウェルネスサーベイで、Glicoグループで働く女性の4割以上が精神面の不調を感じ、20~30歳台の女性の約半数が生理痛と精神面の不調を抱えているという結果となり、組織全体のパフォーマンスを高めるためには女性特有の健康事情に対する全社的な理解促進が必要であると考え、生理痛や更年期障害に関するセミナーを実施し、意見交換を行うことで相互の理解を深める研修も他社と協同で実施しています。

社会に向けた健康取組み

企業理念「おいしさと健康」の実現に向け、お客様の健康なくらしをサポートするため、睡眠や栄養など健康に関する専門家を招き、健康の維持増進に役立つセミナー(with Glicoウェルネスキャンパス)を継続的に開催しています。>>with Glico ファンミーティング

第1回:2020年9月27日「ロカボセミナー」 北里大学北里研究所病院糖尿病センター長、食・楽・健康協会代表理事 山田悟先生

第2回: 2020年10月20日:「歳をとると腸内も歳をとる?!」 慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授、および株式会社メタジェン代表取締役社長CEO 福田 真嗣先生

第3回:2020年11月25日:「健康寿命と美容寿命 ~サビないためのインナーケア」 大阪市立大学医学部 名誉教授 井上正康先生

第4回:2021年3月31日「1日8,000歩・速歩き20分で長寿遺伝子のスイッチオン」 東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム研究室長 青栁幸利先生

第5回:2021年5月17日「コロナ禍の睡眠障害リスクとより良い睡眠を得るために」 スタンフォード大学医学部精神科教授 西野精治先生

※オフィスグリコのサービスを導入いただいている企業様の健康経営サポートとして、健康づくりの基礎的なポイントを知っていただくための健康セミナーも実施しています。

また、自社を超えた健康増進に関する取組みとして、原材料の調達にあたっては、取引先における安全衛生や健康経営等の取り組みについてセルフ・アセスメントしていただく調査票への回答をお願いし、サプライチェーン全体の健康増進に対する取り組み状況の把握に努めています。今後は取引先の健康課題や要望に基づいて健康増進施策を共同で実施するなど、自社を超えて社会の健康に寄与できる取組みを検討・展開していく予定です。

健康経営の推進体制

健康経営戦略マップ

※健康投資管理会計ガイドラインに基づき当社の経営課題・健康指標を整理しました。

私たちは事業を通じて社会に貢献し続けることで企業理念「おいしさと健康」の実現を目指しています。 そのためには社員一人ひとりの成長を通じた会社の持続的発展が欠かせません。健康経営を推進するにあたっては、KGI(Key Goal Indicator)を生産性の向上とし、KPI(Key Performance Indicators)にはプレゼンティーイズムとアブセンティーイズムの低減、エンゲージメントの向上を設定しました。これらの指標に直接的に影響する、より客観的な定量データとして平均歩数の増加や有所見率の減少、高ストレス判定者数の減少などもアウトカム指標として組み込み、そのプロセスとなるセミナーやワークショップ、イベント等の参加率や満足度・理解度をアウトプット指標に位置付けました。

この戦略マップに基づいて、従業員には改めて健康経営に取り組む目的やPDCAする指標、各種施策の意図を説明・対話し、理解浸透を測るとともに、経営層とは課題認識や取組みの進捗状況について定期的に共有・意見交換を行っています。

健康経営優良法人2021 ホワイト500に認定されました

2018年7月より本格的に推進してきた健康経営の取組みが評価され、健康経営優良法人2021ホワイト500※に認定されました。

>>健康優良法人認定制度

今後の取組み予定

健康経営戦略マップに基づき、健康経営を中長期的な視点で体系的に推進し、各種指標をPDCAしていきます。

>>取組み実績(結果とネクストアクション)