健康経営

健康経営ページ キービジュアル画像

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Glicoグループが持続的に成長・発展し、事業を通して社会に貢献し続けるためには、Glicoグループで働く従業員自身が、心身ともに健康であり、働きがいをもっていきいきと働き続けられることが欠かせないと考えています。従って、Glicoグループでは従業員の健康維持・増進を重要な経営課題と位置づけ、従業員自身の主体的な健康づくりを積極的に支援しています。そして、働き方改革や業務効率化、生産性やエンゲージメントの改善・向上、ダイバーシティ&インクルージョンといった他の組織的課題とも連動して中長期的な視点で健康経営を体系的に推進しています。  Glicoらしい健康経営により、ココロもカラダも健康な従業員が多様な個性を引き出し合い、Glicoの「存在意義(パーパス)」と「ありたい会社の姿(ビジョン)」の実現を目指すことで、イノベーティブなアイデアやチャレンジを生み出し、自社の健康課題はもちろん、社会の健康課題解決に貢献していきます。

健康経営ページ キービジュアル画像②

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Glicoグループは、「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現に向け、
「人々の良質なくらしのため、高品質な素材を創意工夫することにより、
『おいしさと健康』を価値として提供し続ける」ことを目指しています。

この実践のためには、多様な社員が共有する目的のために協同一致し、
創意工夫によって能力を発揮し、高い生産性を保つことが重要です。
そしてこの源泉は、社員自身が心身ともにすこやかな毎日を送るように努めることに
あります。

このような考えに基づき、Glicoグループは全員一丸となって健康経営を推進し、
社員一人ひとりが健康保持・増進に取り組みます。


2022年9月1日
江崎グリコ株式会社
代表取締役社長 江崎 悦朗

Glicoグループ健康経営推進体制画像

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Glicoグループでは、経営トップの健康経営宣言に基づき、全員一丸で健康経営を推進するために、各職場に健康推進リーダーを配置し、推進リーダーを中心に主体的に健康づくりに取り組んでいます。また、会社と健康保険組合、ユニオン、産業保健スタッフが緊密に連携することで、健康経営施策の企画、検討、実行、効果検証といったPDCAを推進しています。

具体的な取組画像

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【社内取り組み】

全社で健康経営を推進するにあたり、Glico健康経営宣言を制定し社内に周知し、健康の基本となる3つの側面(運動・栄養・休息)から、まずは自身の状態を理解し、必要な知識を身につけ、健康行動を実践・習慣化するというサイクルを繰り返していくという方針を定めました。 
この方針に基づき、日々の歩数や食事内容、睡眠の質・時間を記録できるヘルスケアアプリを導入し、従業員はアプリを活用して運動・栄養・休息のPDCAに取り組んでいます。
また、必要な知識を身につけてもらう目的で、歩き方セミナーや睡眠の質を高めるセミナー、糖質を適正化するロカボセミナー、レジリエンスを高めるマインドフルネス研修等を実施しています。 

歩き方セミナ、睡眠セミナーの様子

歩き方セミナ、睡眠セミナーの様子

健康行動の実践と習慣化のために、主体的な健康づくりを促進する従業員にインセンティブポイントを付与し、年間の累計ポイント上位者を表彰する制度を設けています。また、チーム対抗のウォーキングイベントやオンラインヨガ教室の定期開催等を実施しています。これらの取組みを職場で周知し、従業員に健康づくりの知識やノウハウを伝え、指導する健康推進リーダーを配置しています。推進リーダーには、より高いヘルスリテラシーを身につけてもらうために、日本健康マスターの資格取得を会社で支援しています。 (2023年3月時点:日本健康マスター検定取得者 ベーシック/300名、エキスパート/243名、普及認定講師/9名) 

運動・栄養・休息を軸にした健康づくりは生活習慣病の予防にとって重要ですが、従業員の公私ともに充実した生活を実現するためには、疾病の早期発見・治療も欠かせません。早期に治療することで、従業員にとっては心身の負担だけでなく経済的な負担の軽減も期待でき、組織にとってもプレゼンティーイズム(健康問題による勤務時の生産性低下)・アブセンティーイズム(健康問題による欠勤)の低減につながることから、確実に健診を受診し、アフターフォローを徹底できる産業保健スタッフ体制の拡充・整備に取り組んでいます。 
また、従業員には検診の重要性を理解してもらうべく、専門家を招いて各種疾患に関するセミナー(乳がん、子宮がん、大腸がん等)を実施しています。※データヘルス計画に基づき、生活習慣病と悪性新生物を優先課題として取り組んでいます。

乳がんセミナー受講の様子および乳がんのしこりを再現した模型で参加者が感触を確かめる様子

乳がんセミナー受講の様子および乳がんのしこりを再現した模型で参加者が感触を確かめる様子

喫煙習慣は「循環器疾患」「呼吸器疾患」「がん」「歯周病」等さまざまな疾患のリスクを高めることが分かっており、喫煙習慣のない家族や他の従業員、取引先等関係者の皆様に二次喫煙(受動喫煙)や三次喫煙のリスクが懸念されることから、2019年1月より就業時間中の喫煙を禁止にしました。並行して、喫煙のリスク、禁煙のメリットを理解してもらう禁煙セミナーを開催し、禁煙外来にチャレンジし成功した方への費用補助を開始しています。
医療費のような定量データに表れない組織の健康状態やプレゼンティーイズムを把握し、それらの改善PDCAを実行するために、ストレスチェックを兼ねたアンケート調査を年2回実施しています。
また、従業員の体調や仕事の満足度、人間関係の変調を早期に捉えるために毎月数問の簡単な設問からなるパルスサーベイを実施しています。上司がタイムリーなケアとフォローを行うことで、相互信頼を高め、働きがいやエンゲージメントの向上・改善を図りたいと考えています。
そのほか、長時間座ってデスクワークすることの健康障害リスクが注目されていることから、全従業員に対し「1時間に1回は立ち上がって1分間ストレッチしましょう」という「EVERY1活動」も展開しています。

職場でストレッチをする様子

職場でストレッチをする様子

「EVERY1活動」掲示ポスター/職場ストレッチの様子

2022年は計3回、定期的に全社でウォーキングイベントと生活習慣改善イベントを実施しました。ウォーキングイベントでは平均27%の社員が参加し、期間中の平均歩数は8,433歩/日/人と目標の8,000歩を大きく上回る結果となりました。

ウォーキングイベントの様子

ウォーキングイベントの様子

<コロナ禍における取り組み>
コロナ禍には、セミナーやヨガ教室はオンラインのWEB会議方式で開催しました。加えて、在宅勤務継続による運動不足解消のため、家でできる簡単なストレッチや運動に関する動画を配信しています。また、テレワーク中の従業員のストレス緩和のため、コミュニケーション活性化を目的に、WEB懇親会の費用補助も実施しています。

オンラインヨガ、オリジナルストレッチ動画の写真

オンラインヨガ、オリジナルストレッチ動画の写真

ダイバーシティ&インクルージョンの促進

Glicoグループでは、従業員が多様な個性を引き出し合い、自身の能力や経験を生かして活躍することが、イノベーティブなアイデアやチャレンジを生み出し、新しい価値の創出の鍵を握ると考え、ダイバーシティ&インクルージョンに真摯に取り組んでいます。
 >>詳しくはこちら
プレゼンティーイズムを可視化するウェルネスサーベイでは、Glicoグループで働く女性の4割以上が精神面の不調を感じ、20~30歳代の女性の約半数が生理痛と精神面の不調を抱えているという結果となりました。組織全体のパフォーマンスを高めるためには女性特有の健康事情に対する全社的な理解促進が必要であると考え、生理痛や更年期障害に関するセミナーを実施し、意見交換を行うことで相互の理解を深める研修も他社と共同で実施しています。

メンタルヘルス

Glicoグループでは、【セルフケア】、【ラインによるケア】、【事業場内産業保健スタッフ等によるケア】及び【事業場外資源によるケア】の4つのケアを継続的かつ計画的に行えるよう、2022年から産業保健体制の拡充・整備に取り組んできました。2023年からは、専門職が従業員一人ひとりに寄り添って予防・保健活動を推進しています。 
【セルフケア】については、新卒・キャリア入社者の研修の中で、セルフケアの重要性やポイントを講義し、ストレスやメンタルヘルスに対し正しい理解を持ってもらえるよう努めるとともに、不調を感じたときには気軽に相談できる場があることを周知しています。 
【ラインによるケア】はストレスチェック等の各種サーベイ後の職場環境改善において、管理監督者へのサポートを強化し、心理的安全性が担保され、強い信頼関係の下、健全なコンフリクトが奨励されるような活力のある組織風土の醸成に取り組んでいます。 
【事業場内産業保健スタッフ等によるケア】においては、休復職の運用フローの再構築、長時間労働者への対応フローの見直しを進めるとともに、メンタルヘルス不調者の早期発見、再発の防止を実現すべく、保健師を配置し、関係者とのコミュニケーションを重ねて、効率的・効果的オペレーションの確立に取り組んでいます。  
【事業場外資源によるケア】は、法人契約による外部委託業者を活用し、従業員が健康について外部の専門家に24時間電話相談できる窓口を設置し、必要に応じてカウンセリングにつなげられるようにしています。   
  今後も産業保健専門職とスタッフが相互連携を深め、4つのケアを中心に体系的・継続的にメンタルヘルス取り組みを推進していきます。 

【対外取り組み】

with Glicoロゴ画像

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Glicoグループでは、お客様の「すこやかな毎日、ゆたかな人生」の実現をサポートするため、睡眠や栄養など健康に関する専門家を招き、健康の維持増進に役立つセミナー(with Glicoウェルネスキャンパス)を継続的に開催しています。 
>>with Glico ファンミーティング

第1回:2020年9月27日「ロカボセミナー」 北里大学北里研究所病院糖尿病センター長、食・楽・健康協会代表理事 山田 悟先生

第2回: 2020年10月20日:「歳をとると腸内も歳をとる?!」 慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授および株式会社メタジェン代表取締役社長CEO 福田 真嗣先生

第3回:2020年11月25日:「健康寿命と美容寿命 ~サビないためのインナーケア」 大阪市立大学医学部 名誉教授 井上 正康先生

第4回:2021年3月31日「1日8,000歩・速歩き20分で長寿遺伝子のスイッチオン」 東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム研究室長 青栁 幸利先生

第5回:2021年5月17日「コロナ禍の睡眠障害リスクとより良い睡眠を得るために」 スタンフォード大学医学部精神科教授 西野 精治先生

第6回:2021年10月8日「もしもに備える防災セミナー ~防災食と、命を守る防災セット~」 管理栄養士・防災士・災害食専門員 今泉マユ子先生 

第7回:2022年3月18日「ゆらぎ世代の女性必見!?『毎日カンタン習慣で整える睡眠』」 スタンフォード大学医学部精神科教授の西野 精治先生 

第8回:2022年9月12日「睡眠環境を整える“ポジティブルーティン”のススメ」スタンフォード大学医学部精神科教授の西野 精治先生、株式会社ワコール人間科学研究開発センター徳光奈美子先生、江崎グリコ商品技術開発研究所 古谷正樹氏 

※オフィスグリコのサービスを導入いただいている企業様の健康経営サポートとして、健康づくりの基礎的なポイントを知っていただくための健康セミナーも実施しています。 

また、自社を超えた健康増進に関する取り組みとして、原材料の調達にあたっては、取引先における安全衛生や健康経営等の取り組みについてセルフ・アセスメントしていただく調査票への回答をお願いし、サプライチェーン全体の健康増進に対する取り組み状況の把握に努めています。今後は取引先の健康課題や要望に基づいて健康増進施策を共同で実施するなど、自社を超えて社会の健康に寄与できる取り組みを検討・展開していく予定です。 

社会からの評価画像

社会からの評価画像

2023ホワイト500画像

2023ホワイト500画像

2018年7月より本格的に推進してきた健康経営の取り組みが評価され、江崎グリコ株式会社が2021年に引き続き3年連続、グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社が2022年に引き続き2年連続、そしてグリコチャネルクリエイト株式会社が初めて、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人 ホワイト500」に認定されました。

TW100画像

TW100画像

2020年11月、総務省が主催する「テレワーク先駆者百選」において、最高位となる「総務大臣賞」を受賞しました。 2015年の在宅勤務制度の導入を皮切りに早い段階からテレワークの活用を進め、2018年にはイノベーションの創出、生産性の向上、ワークライフバランスの充足を目的にテレワーク制度を導入。その後もPC機器や通信環境の拡充、ペーパーレス化、ICTの利活用といった様々な就業環境を整備してきたこともあり、コロナ禍では高いテレワーク実施率を実現(約75%)していたこと、育児介護従事者や障がい者の就業支援、BCP(事業継続計画)対策などの経営面での効果ならびに社会的貢献という観点でも価値ある取組みとして評価されました。 

健康経営戦略マップ画像

健康経営戦略マップ画像

健康経営戦略マップ画像②

健康経営戦略マップ画像②

※健康投資管理会計ガイドラインに基づき当社の経営課題・健康指標を整理しました

私たちは事業を通じて社会に貢献し続けることで「存在意義(パーパス)」と「ありたい会社の姿(ビジョン)」の実現を目指しています。 そのためには従業員一人一人の成長を通じた会社の持続的発展が欠かせません。健康経営を推進するにあたっては、KGI(Key Goal Indicator)を生産性の向上とし、KPI(Key Performance Indicator)にはプレゼンティーイズムとアブセンティーイズムの低減、エンゲージメントの向上を設定しました。これらの指標に直接的に影響する、より客観的な定量データとして有所見率の減少や休職日数の低減、良い生活習慣を維持する従業員の増加、組織の心理的安全性や信頼スコアの向上などもアウトカム指標として組み込み、そのプロセスとなるセミナーやワークショップ、イベント等の参加率や満足度・理解度をアウトプット指標に位置付けました。 この戦略マップに基づいて、従業員には改めて健康経営に取り組む目的やPDCAする指標、各種施策の意図を説明・対話し、理解浸透を図るとともに、経営層とは課題認識や取り組みの進捗状況について定期的に共有・意見交換を行っています。

健康経営データ集画像

健康経営データ集画像

健康経営戦略マップに基づき、健康経営を中長期的な視点で体系的に推進し、KGIやKPIを中心とした各種指標のPDCAを回していきます。

健康経営データ集画像②

健康経営データ集画像②

※Glicoグループ全体の数値
※主観指標の評価方法について
・プレゼンティーイズム: SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)
・アブセンティーズム:ウェルネスサーベイの回答結果
・エンゲージメント:ウェルネスサーベイの回答結果(偏差値)

健康経営データ集画像③

健康経営データ集画像③

※主観指標の評価方法について
・プレゼンティーイズム: SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)
・アブセンティーズム:(保存休暇使用日数+欠勤日数+休職日数(特別休職日数含む))/全社員数
・ワークエンゲージメント:ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度をベースに外部業者が開発したサーベイのスコア(点数)