ビタミンB6は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで、皮ふ炎の予防研究から発見されました。 腸内細菌によってわずかに合成されることもありますが、栄養学的には十分な量とはならないため、食事からの摂取が必要なビタミンです。
ビタミンB6は、食品中のたんぱく質を体内でうまく利用するために働き、筋肉や血液などがつくられるときに必要なビタミンです。 また、たんぱく質がエネルギーとして使われる過程を助けるため、たんぱく質を多くとる人ほどたくさん必要になります。これらの働きにより、皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。
たんぱく質を多く含む食品に豊富に含まれており、かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉類などに多く含まれています。 また、果実の中ではバナナに比較的多く含まれ、1本(可食部約90g)で約0.34mgを含みます。たんぱく質を多く摂取しているアスリートにとって、間食のバナナはエネルギー補給に加え、
ビタミンB6を補う食品としてもおすすめです。
ビタミンB6が不足すると、湿しんなどの皮ふ炎や口内炎、貧血、神経症状などがみられます。ビタミンB6は肉や魚など多くの食品に広く含まれているため、 一般的には不足しにくいビタミンですが、抗生剤を長期間使用している人では、食事量の低下や薬物相互作用、腸内環境の変化により不足することがあります。また、生理前に憂うつな症状が出る月経前症候群(PMS)の人では、 体内でビタミンB6不足がみられたという報告もあります。
一方、通常の食生活ではとり過ぎになる心配はほとんどありません。ただし、ビタミンB6作用をする数種の物質のうちピリドキシンのみを長期間にわたり大量摂取した場合、感覚神経に障害がみられたという報告があります。 薬やサプリメントで摂取する場合は、適切なご利用方法をこころがけてください。