福田 胡央さんの2025年度活動レポート
Glicoは、プロのレーシングドライバーを目指してTAKUMA KIDS KART CHALLENGE(タクマキッズカートチャレンジ)に参加する子どもたちのために、もっと支援できることがないかと考えました。プロのレーシングドライバーになるには、相当な厳しい道のりと狭き門をくぐり抜けなければなりません。Glicoは、佐藤琢磨選手と検討を重ね、子どもたちへ挑戦の機会を提供し、中長期で成長を後押しするプログラムを2020年より始動。子どもたちの夢への第一歩をサポートしています。
下記活動レポートでは、2025年の活動を経て、「No Attack No Chance」を通じて夢をもって頑張ることの大切さを感じたエピソードを各選手によせていただきました。
【福田 胡央さんの2025年度活動レポート】
・・・・・以下、レポート内容・・・・・
1.スカラシップ生としての1年間で、「No Attack No Chance」を通じて夢をもって頑張ることの大切さを感じたエピソード
2025シーズンは、これまでの中四国から神戸に活動拠点を移し、SLレース(全国で行われている入門向けのカートレース)に挑戦して表彰台、優勝を目標としていました。2月に行われた神戸デビュー戦、2025シリーズ前哨戦のKSC杯ではタイトラ総合2位、予選総合ファステスト、SSフレッシュマン優勝と幸先の良い出だしでした。しかし、春ごろから2024年に発症した持病の潰瘍性大腸炎の症状が悪化し、身体的にきつい状態での参戦が続きました。
いざシーズンが始まると開幕戦は決勝接触によりDNF(未完走)、第2戦タイトラ開始直後エンジンが焼けノータイム、第3戦も決勝接触により後退と、トラブルやアクシデントが重なってしまいました。6月22日には流れを変えるために四国アイランドシリーズ第2戦徳島ラウンドに参戦し、体調は悪く、腹痛と血便に苦しむ中、後続を引き離し快勝できましたが私の体は限界でした。
そして、7月初旬より5週間の入院生活を余儀なくされました。ただ、入院中もカートのことを考え続けました。出場するはずだったレースを配信で見ては歯がゆい思いをして過ごしましたが、少しづつ症状が落ち着きリハビリが始まると、いつまでもネガティブではだめだと思い、リハビリの先生にお願いしてカート復帰に向けたメニューを組んでもらい、「早くカートに乗りたい!」の一心で毎日前向きにトレーニングを続けました。その頃は、リハビリの時間が待ち遠しく、カートに乗れる日が近付いているような気がして、楽しくて仕方がありませんでした。
退院後は自宅に届いた佐藤琢磨選手からのメッセージを励みに、自宅療養をしながら復帰に向けて体幹トレーニングなどをして過ごしました。しかし、発症より11キロも体重が減っていた私の体は体力もずいぶん落ちており、カートの練習再開は退院からひと月以上経った頃、復帰戦は9月28日のSL神戸第6戦となりました。タイトラではセカンドのタイムを出せたものの、まだ気温も高い中のレースということもあり、体力と集中力が続きませんでした。
2025年に参戦した9つのレース、2025年1月に行われた神戸KSC杯と10戦のうち、タイトラでポール、セカンドタイムを計5回出せたのは良かったと思います。1月のKSC杯決勝ではコースレコードまであと0.06というタイムで走ることもできました。
しかし、1年を通して表彰台は3度だけとなり、なかなか結果につなげられない、レースで上がって行くことができないのが私の現状の課題です。
これからはバトルの練習により一層熱心に取り組みながら、状況把握、判断力などを養っていきたいと思っています。
そしてこれからも夢を追い続け、将来は世界で活躍して、同じ難病を持つ人には、病気があってもここまでこれるんだと伝えられる存在に、またその他のたくさんの人にも笑顔や希望を届けられる存在になりたいと思います。
2.TKKCファイナル大会やアカデミーに参加してみて
昨年までは挑戦者として参加していたファイナル、そしてアカデミーでしたが、TKKCをきっかけにカートを始めた私にとって、今年は夢にまで見たスカラシップ生としての参加でした。佐藤琢磨選手、グリコ様、運営に携わるスタッフの皆さん、保護者の方々、スカラシップ生のメンバー、大会を成功させるためにたくさんの方々が動いてくださっていることへの感謝の思いとともに、これまでと違う景色から見るTKKCはとても新鮮でした。
また、参加選手や保護者の方からは、ドキドキやわくわく、緊張感が伝わってきて、去年まで私や両親が感じていた感情を思い出しました。アカデミーは天候が悪くレインタイヤに慣れていないメンバーも多いようだったので、積極的にアドバイスを行いました。そして、TKKCに挑戦し続けて今ここに立てていることを誇りに思い、家から遠い栃木や千葉まで毎年連れてきてくれた両親には、改めて感謝しなければいけないと思いました。
また、イベントでのスカラシップ生の先輩方との交流はとても有意義な時間でした。活躍して結果を残していたり、悔しい思いをしていたり、話を聞きながらたくさん刺激をもらいました。一方で、私もスカラシップ生の一員として、TKKCにチャレンジしてくるたくさんのこども達に胸を張れるよう、精一杯頑張らなければと気の引き締まる思いです。
3.今後の抱負
年末に鈴鹿サーキットに練習に行き、2026年は活動拠点を神戸か鈴鹿のどちらにするか迷いましたが、昨年入院で神戸のシリーズをやりきれていないため、もう1年神戸のシリーズに参戦したいと思います。
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