瀧口純輝さんの2021年前半期のレポート

プロのレーシングドライバーを志す子どもたちの第一歩をサポートするプログラムを2020年度から始動し、2021年度も継続して実施しています。2021年度は昨年度サポートした瀧口純輝(たきぐち じゅんき)さんに加え、2019年の“TAKUMA KIDS KART CHALLENGE(以下、TKKC)”優勝者、瀬川直人(せがわ なおと)さんもサポート。本年度は、瀧口純輝さん・瀬川直人さんが佐藤琢磨選手と個別で相談する機会を設け、昨年よりもさらにサポート内容を強化しています。

>>2021年度のサポートプログラム全体に関してはこちら

以下、瀧口純輝さんから2021年度前半期の活動に関するレポート頂きましたのでご紹介します。

SRS-K 2年目入校 その志

 僕は今年もSRS-K(鈴鹿サーキットレーシングスクール・カート)ベーシッククラスを継続の2年目となりました。
今年度から入校した方含め、同じクラスの同級生は、これまであらゆる大会で実績を積んでこられた実力者ばかり。今年も1年間彼らと共に学び、競い合います。去年の自分は単独走行でもペースが悪く、レースになると焦りや弱い気持ちが走りに出てミスを連発させてしまうなど、勝負になりませんでした。その悔しさ、反省をしっかりと克服し、昨シーズン以上に講師の方々に自分から積極的にアクションを起こすことで、多くの学びを得てスキルアップすることと、メンタル強化を計っていかなければならないと思っています。
来年はベーシッククラスの上位クラスである『カートのアドバンスクラスへ必ず上がる!!』という思いを強く持ち、飛躍できるシーズンにしていきたいです。

~前半のスクールを終えての自分~

 昨年と比べて現段階の自分の走りは、速さが表現出来るようになり、タイムもよくなりました。スクール内でのフリー走行、TT(タイムトライアル)等でも全体の3番手~6番手までと上位を多く獲得できるようにもなり、全体のトップタイムを出せた時は自信にも繋がりました。
しかし、改善点としては、レースやバトルとなるとスタートで『前に出たい!』という気持ちが強すぎてアクセルを多く入れてしまい、エンジンをかぶらせて前方からの好ポジションから大きくドロップ(ポジションダウン)させてしまうことや、ブレーキが強すぎてマシンの挙動を乱してしまうこと、そして以前からの悪い癖の1つで、走行中力んでしまい丁寧にいかないといけないコースの重要エリアでの処理が雑になること。こういったポイントを課題として引き続き改善に努めていきたいです。
対策としては、例えばスタート時には、目の前のポジションの選手との距離をしっかりとつめ、エンジン回転数とタイヤグリップからしっかりと路面をとらえ、力強くけり出してスタートを切り、他の選手にスキを、空いたスペースを与えない様にポジションアップを計っていくこと。
また走行前から気持ちを落ち着かせて、力みを出さない様に視点をより遠くに置き、動作の始動を早めていきつつ、予想も大切にクラッシュなどに巻き込まれないよう調節していきたいと思っています。
そして平常心を保って、マシンをスムーズにコントロールしていけるように成長したいと思います。

~念願のマイカート購入~

 2021年、やっとの思いで念願のマイカートを手に入れることが出来ました。メーカー車名はOTKのEXPRITで、年式は2020モデルと新しくてものすごく仕上がりの良い車体です。良い結果が出なかったとしても車両のせいにはできないほどの最高のカートなので、恥ずかしい走りができません。
今はそのカートにエンジンやシート合わせ等、走らせる為に各部品を揃え、1人でコツコツ組み上げ調整しています。去年から今年にかけ、SRSで車両の点検整備を勉強させて頂いているおかげで、多くのノウハウを復習しながら作業をしています。
搭載するエンジンはYAMAHA製のKT-100です。
このマイカートを通じて新たに多くの経験と練習をこなしてレベルをもっともっと上げていけるように頑張っていきます!!

最後になりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって大変な時期でありますが、Glicoはじめ多くの皆様方にお力添え、ご声援頂き心から感謝申し上げます。この感謝を忘れずに、家族一丸となって健康管理に努め、皆様に良いご報告が出来ますように全力でシーズンを駆け抜けたいと思います。

【プロフィール】
名前:瀧口純輝(たきぐち じゅんき)
年齢:14歳
出身地:兵庫県 カートを始めた年齢:9歳(小学4年生)

9歳からカートをはじめ、TAKUMA KIDS KART CHALLENGEに過去3回参加。2018年にはアカデミー大会にて優勝するなど優秀な成績を収める。鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)の2020年度入校試験をクリア。2020年3月よりSRSのカートプログラム(SRS-K)に参加し、さらなるスキルアップやカートの知識を習得中。