美はカラダの中から。専門家が教える、日焼け対策【前編】

専門家直伝!こだわりの日焼け対策:前編

ジリジリと肌を刺すような日差し。絶対に焼けたくない!と考える女性は多いはず。でも、なかなか完全には防ぎきれないですよね。

そして、ふと鏡を見たときに驚愕するのです。
「シミができてる!!前は無かったのに!」と。

シミに驚く女性

若い頃はまったく気にならなかった、この『シミ、シワ、たるみ、くすみ』。
これは、肌が老化し始めたサインです。

今回は、アンチエイジングの専門家である宇山恵子さんに、日焼けのメカニズムと、簡単にできる美肌ケアの方法をお伺いしました。

なぜ老化する?日焼けのメカニズム

日焼けのメカニズム

―――日差しを浴びると、なぜお肌が老化するのですか?

宇山さん:私たちの肌にダメージを与える原因の多くは紫外線です。この紫外線にはA波とB波の2種類があります。

まずは、皆さんがよく知っている「日焼け」。これは“紫外線B波(UVB)”によるダメージです。
UVBを浴びると、表皮の一番奥にある“メラノサイト”(メラニンをつくる細胞)が、自分の肌がダメージを受けないよう、黒い色素を持った細胞を作ってUVBを吸収し、肌を守るのです。これは、とても大切な役割を持っているんですよ。

―――えっ、メラニンって肌を守る細胞のことだったんですか?

宇山さん:そうなんです。このメラノサイトは、美容的に考えると〈美肌の敵〉でもあります。
なぜなら、メラニン色素は肌を日焼けから守る黒いインクのようなものだから。このインクがなかなか消えてくれないために、シミ、そばかす、くすみなどとして肌に残ってしまうのです。

―――肌を守る細胞がシミの原因だなんて…!これを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

宇山さん:UVBは5月~10月頃まで強くさすため、日傘や帽子、SPFというサインがついた日焼け止めなどを使って直接肌に当たらないようにしましょう。
日差しが強くなければSPF20程度、日差しが強ければSPF30程度、マリンスポーツ、スキーなどの時はSPF50でしっかりと肌をカバーしておくことをおすすめします。

日焼け止めを塗る女性

そしてもう1つ、シワやたるみを作る大きな要因があります。
それは、紫外線A波(UVA)。
UVAは冬でも曇りの日でも、そしてガラス窓も透過する強いエネルギーを持っているので、油断大敵です。

―――室内にいても日焼けするんですか?!

宇山さん:します!さらに怖いのが、UVAはUVBと違って、肌のもっと奥の深い部分にある肌の土台にダメージを与えるのです。
UVAは、肌の奥の真皮にまで到達するほど強力なもの!肌の若々しさを示すハリや弾力をキープする「コラーゲン線維」や「エラスチン」を傷つけます。
すると、少しずつ古くなってゆるんだゴムのように変化させてしまい、肌の土台を壊してしまうのです。

室内でも日焼けする

UVAをブロックするためには、PAというサインのついた日焼け止めが効果的です。
PAのレベルの目安は、
・ 「PA+ (効果がある)」
・ 「PA++(効果がかなりある)」
・ 「PA+++(効果が非常にある)」
・ 「PA++++(効果が極めて高い)」
の4段階で表示されるようになりました。数値化できないため、効果が+で示されています。
とくに日差しが強くなる春以降の紫外線対策には、+が3つ以上のものを使ってください。

日焼けをしないように全身を防御

―――とにかく日焼けしないように全身を防御するしかないのですね…。

宇山さん:でも実は、それだけでは足りないんです!もう一つ大切なことがあります。
それは、『インナー・ビューティー』。つまり食べて紫外線ダメージを予防・改善することです。

―――カラダの内側からケアするということですね!

宇山さん:そうです^^
紫外線ダメージから肌を守ってくれる強い味方である、野菜とハーブを積極的に摂取しましょう!
次回後編では、趣味としてもオススメ♪「美肌に良い食材」をお家のプランターで育てる方法をご紹介します。

>>専門家直伝!こだわりの日焼け対策:後編