地域貢献

基本的な考え方

Glicoグループは事業活動を通じて、人々の健康増進への貢献と、経済・福祉・文化の発展に努めています。さらに、事業活動で培った知見や技術を活用した教育支援、経済・福祉・文化面の社会活動を通じて、コミュニティへ参画し、地域社会の課題解決を目指しています。実施にあたっては、地域社会との対話により課題やニーズを適切に把握し、地域社会の要請や期待に応えるよう積極的に取り組んでいます。

コミュニティへの参画

協賛活動

<基本方針>
人々のココロとカラダの健康や次世代を担う子どもたちの健やかな成長に貢献したいという想いをもとに、文化及びスポーツ協賛活動に取り組んでおります。

<主な広告協賛先>
≫ 劇団四季 大阪四季劇場
≫ ビルボードライブ
≫ スマイルグリコパーク

スポーツ協賛はこちら

地域福祉への支援

Glicoグループでは、全国各地で清掃や防犯等のボランティア活動を実施する他、復興や防災、行政による福祉活動の支援を行っています。

グリコワゴンで被災地を訪問

「日本中に おいしさと健康 そしてワクワクする笑顔をお届けしたい。」そんな想いから誕生したグリコワゴンは、2011年の東日本大震災以降、被災地への訪問活動をはじめ、子どもたちのすこやかな成長に寄り添い、笑顔を届ける活動を継続しています。

=近年の活動=
・平成30年7月豪雨の被災地である広島県三原市に訪問
・北海道胆振東部地震の被災地である北海道厚真町に訪問
・東日本大震災の被災地である福島県白河市で行われた「風とロック芋煮会2019」に参加
・令和元年の台風被害にあった千葉市立稲浜小学校の学童保育を訪問、Glico従業員によるプログラミング教材「GLICODE®(グリコード)」を使った授業もあわせて実施

2021年には東日本大震災の被災地である釜石市と連携し、市の課題の一つとなっている朝食欠食率の改善取り組みとして、朝食を食べることの大切さを楽しく伝えながらグリコワゴンで釜石市の全小学校9校と幼稚園・こども園2園を訪問し、1300人以上の子どもたちに朝食の大切さと笑顔をお届けすることができました。

その他の活動はこちらからご覧ください。

子どもたちのすこやかな成長に寄り添いながら笑顔を届けられるよう、グリコワゴンはこれからも活動を続けていきます。

釜石市を訪れたグリコワゴンと、朝食欠食について学ぶ子ども達の写真

「Plogging」で事業所周辺の清掃活動を展開

Glicoグループではこれまで全国各地で地域の清掃活動に参加してきましたが、もっと主体的で「Glicoらしい」活動にできないかと考え、ジョギング(Glicoのゴールインマークロゴを想起)をしながら清掃活動を行う「Plogging」活動を、2019年度以降事業所周辺で実施しています。

中国での実施風景(左)・日本国内(広島)での実施風景(右)

災害被災地でのボランティア活動

佐賀県武雄市でのボランティア活動集合写真

災害発生時に事業所周辺の復興作業に従業員が積極的に参加できるよう、支援の仕組みを整備しました。この仕組みを活用して、各地域近隣で勤務する従業員がボランティア活動に参加しています。

地域社会と協力した防災訓練の実施

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Glicoグループ本社敷地内の体育館へ向かう地域住民の方々

地域の方々の安全確保に協力することは、地域貢献活動の中でも重要な取り組み事項であると考えています。本社がある大阪市西淀川区は、海抜ゼロメートル地帯のため、周辺河川が決壊した際には、甚大な被害発生が予想されています。そのため、Glicoグループは有事の際にスムーズに対応できるよう、西淀川区が行う広域防災訓練に、2017年度より参加しています。

<事例> NPO法人様との協働による工場敷地を利用した野菜販売会の開催

野菜販売会の写真

野菜販売会の様子

グリコマニュファクチャリングジャパン兵庫工場の近隣で、障がいのある方が栽培、販売されていた野菜が、コロナ禍の影響で販路がなくなってしまい、ほとんどが廃棄されている状況を受けて、就労機会と収入確保、フードロス削減の観点から、支援団体であるNPO法人様と協働し、兵庫工場敷地内で従業員向けの販売会を実施しました。また、売れ残った野菜は、兵庫工場に弁当を納入している業者様に買い取りいただきました。こうした取り組みを一過性の活動とするのではなく、野菜の収穫時期に合わせて継続的に開催しています。

地域経済への支援

Glicoグループでは、海外への教育支援等も通じて国内外の地域経済を支援する取り組みを行っています。

フィリピンで「GLICODE®」体験イベント

海外への教育支援として、2019年8月より定期的に、フィリピンのTOPホスピタルのMom Class有名私立病院が主催する親子向けイベントの場で「GLICODE®」の紹介を行っています。2019年度は取り組みに共感していただいた、Cardinal Santos Medical Center、The Medical City、Makati Medical Centerで実施し、Mom Classイベントに参加した親子に加え、医療関係者の方にも「GLICODE®」を体験していただきました。

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フィリピンで実施した「GLICODE®」体験イベントの様子

<事例>雇用創出と飛沫防止パネル寄贈

飛沫防止パネルを製作し、周辺地域のオフィス・保育所・学校等に寄贈

Glicoグループ社員から募集した「コロナ禍の社会に貢献するイノベーション提案」の一つとして、Glicoグループの事業所周辺地域の方々の新型コロナウイルス感染防止対策と、新型コロナウイルスの影響で失業された方への雇用創出の観点から、地域の方(オフィス・保育所・学校等)向けに自社工場で飛沫防止パネルを製作して寄贈する活動を開始しました。 神戸工場周辺で就業を希望される方を新たに採用させていただき、2020年11月より活動を開始し、1,200枚のパネルをGlicoグループ事業所周辺の関係先に寄贈しました。

<事例> 成人式で北本市とのコラボレーション

北本市ゆるキャラの「とまちゃん」をデザインしたジャイアントポッキー画像

北本市ゆるキャラの「とまちゃん」をデザインしたジャイアントポッキー

埼玉県北本市の成人式実行委員から、成人式の活性化のために地域企業とのコラボレーションをしたいというご要望をいただき、2020年1月の成人式から、北本市教育委員会、成人式実行委員会と協働し、グリコマニュファクチャリングジャパン北本工場で製造している製品を活用した、新成人記念品をご提供しています。2022年1月の成人式は、北本市ゆるキャラの「とまちゃん」をデザインしたジャイアントポッキーをお渡ししました。

教育支援事例

Glicoグループ独自の教育支援

Glicoグループでは、グループが持つさまざまな資源を活用し、独自の教育支援活動を行っています。

工場見学施設「グリコピア」の開設

創業者・江崎利一の「食べることと遊ぶことは子どもの二大天職である」という企業哲学をもとに、訪れた方々がGlicoグループの商品や食文化について楽しく学べる工場見学施設として、「グリコピア神戸」(兵庫県)、「グリコピア・イースト」(埼玉県)、「グリコピアCHIBA」(千葉県)を開設しています。 各施設では、併設された工場で製造しているポッキーやプリッツ、パピコやセブンティーンアイスの製造工程の見学や、デジタル空間でオリジナルのお菓子づくりやクイズに挑戦する体験等、地域のお客様をはじめ、多くの方々に「見る・楽しむ・学ぶ」を体感していただいています。

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グリコピア神戸(左)・ グリコピアCHIBA(右)

子どもたちへの教育支援活動

創業以来、子どもたちの健やかな成長を願ってきたGlicoグループは、子ども達への教育支援にも取り組んでいます。お菓子を食べながらプログラミングの基本的な考え方を学べるGLICODE®(グリコード)や、近年世界的に問題となっている環境課題への取り組み、また、お口の健康に関わるさまざまな問題を重要な社会課題として捉え、食育の一環として自社で開発した「デンテ博士の秘密の実験室」等、さまざまなプログラムを全国の小学校や学童教室、児童養護施設等で実施しています。

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従業員が講師を務める「GLICODE®」授業の様子

就業体験による次世代育成

Glicoグループでは、年齢やコース別にさまざまな就業体験活動プログラムを提供しています。プログラムを通じて事業だけでなく、仕事・職業に対する関心を喚起し、地域の次世代を担う子どもたちの育成に携わっています。

高校生の職場体験実習受け入れ

中部エリア支店で実施した、愛知県の高校生の職場体験実習受け入れ風景

全国の各事業所で、中学校や高校の職場体験実習の受け入れを行っています。主に半日~3日間程度のプログラムを構成し、Glicoの事業内容の紹介から、各事業所で行っている仕事内容について、従業員自身の入社動機ややりがいを交えてお伝えした後は、実際に簡単な作業実習を行い、働くことの喜びや大変さを体験していただいています。

健康への貢献

健康づくりに寄与する活動

「すこやかな毎日、ゆたかな人生」をパーパスに掲げる食品メーカーとして、Glicoグループが持つ資源の他、外部の知見も取り入れ、健康づくりに寄与するさまざまな活動を展開しています。

アスリートによる子どもたちのすこやかな成長支援

スポーツを通じて子どもたちの健やかな成長に寄り添い、ココロとカラダの健康づくりをサポートする取り組みとして、アスリートによるキッズスポーツ教室を実施しています。 これまでにプロテニスプレーヤーの越智真選手や尾﨑里紗選手による小学生を中心としたキッズテニス教室や、プロゴルファーの西選手によるゴルフ教室などを実施しました。

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越智真選手とキッズテニス教室に参加する子どもたち(左)・西選手とキッズゴルフ教室に参加する子どもたち(右)

「TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」

「未来ある子どもたちを応援したい」というレーシングドライバー佐藤琢磨選手の考えに賛同し、全国の子どもたちがカートを通じて触れ合うことを目的とした「TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」をサポートしています。 2014年から毎年実施し、2021年度は全国27カ所でタイムトライアルレースによる予選大会を開催し、747名がチャレンジ。その中で上位成績だった100名を選出し、ツインリンクもてぎ(栃木県)にてFINAL大会を開催しました。佐藤琢磨選手によるアドバイスを受けながら、真剣勝負のタイムトライアルを実施。その中で勝ち抜いた上位10名は、後日「TAKUMA KIDS KART ACADEMY」に招かれ、さらなるスキル上達に向けて、佐藤琢磨選手本人による直接指導と模擬レースを実施しました。
さらに、過去に「TAKUMA KIDS KART ACADEMY」にて優秀な成績を収めた子どもたちの中で、将来レーシングドライバーになりたいと志す子どもたちの第一歩をサポートするプログラムを2020年度から実施しています。

TAKUMA KIDS KART CHALLENGEで夢に向かって挑戦する子どもたちの写真

「Glico ジャンプアップチャレンジ」

2021年度に、女子バレーボールチームの久光スプリングスが運営するスプリングスアカデミーと「子どもたちのすこやかな成長を応援したい」という想いを共にし、子どもたちのすこやかな成長を目的に取り組むイベント「Glico ジャンプアップチャレンジ」を共同で実施しました。小学1年生から6年生まで、年齢やレベルに応じたアカデミーの3クラス約60名が参加。ゲストコーチに元日本代表の新鍋理沙さんを迎え、ポッキーシューターを使って楽しみながらウォームアップしつつ、子どもたち同士でどうすればよりうまくできるかを話し合いながらベスト記録に挑戦するなど、子どもたちのバレーボールのスキルはもちろん、コミュニケーション力の成長を目指して特別なチャレンジメニューを新鍋さんとともに考案しました。イベント最後には子どもたちからご両親に向けた手紙をそれぞれが読み上げてお渡しし、家族への感謝の気持ちも伝えていただきました。また、ご両親に向けて成長期の子どもたちに必要な栄養・食事に関する講習会や、グリコピア神戸にご家族をご招待するなど、あらゆる面で子どもたちの成長支援に向けて取り組みました。

今後もさまざまなアスリートとともに、スポーツを通じて子どもたちの健やかな成長に寄り添い、ココロとカラダの健康づくりをサポートしていきます。

Glicoジャンプアップチャレンジに参加した子ども達の写真

健康知識を楽しく学べるオンラインセミナーを開催

会員サイト「with Glico」では、お客様とともにいつまでもアクティブかつ健康でいられるよう、「 運動」「栄養」「休息」についての正しい健康知識を身に付け、健やかな自分を開発するセミナー「ウェルネスキャンパス」をオンラインにて開催しています。 2020年6月のオープン以降、「ロカボ®」「腸内環境」「抗酸化」「歩行習慣」をテーマとしたセミナーを開催し、消費者の皆さまの健康への貢献となる活動を実施しています。 セミナー受講後のアンケートでは、学んだ内容をすぐにでも生活に取り入れたい方が9割にのぼっており、「とても勉強になる」「セミナー受講をきっかけに日々生活改善に心がけたい」というお声をいただいています。

公益財団法人 母子健康協会への支援

創業者・江崎 利一が、私財を投じて1934年に創設した公益財団法人 母子健康協会の活動を江崎グリコは援助しています。公益財団法人 母子健康協会は、「親と子の心身の健康増進に貢献すること」を目的として、子どもの健康の増進や疾病の予防とその治療に役立つ小児医学研究への助成を中心事業とし、子どもたちの健康に関する情報を掲載した機関紙「ふたば」の発行、小児の健康と教育をテーマにしたシンポジウムを開催する等の多彩な活動を行っています。