17歳の女子高生向け!?セブンティーンアイス、ロングセラーの秘密を大調査!

セブンティーンアイス

暑いときに食べたくなるものの代表格と言えば、アイスクリーム。最近では、冬に食べる方も増えています。今回は、数々のアイスのなかから、セブンティーンアイスをピックアップ。1985年の発売以来、30年以上愛されているロングセラー商品です。懐かしい印象もあるセブンティーンアイスですが、近年の方がその売り上げは好調なのだとか。なぜ、そこまでセブンティーンアイスが愛され続けるのか。その理由に迫ります。

セブンティーンアイスの「17」に隠された秘密

セブンティーンアイスの「17」に隠された秘密

なぜ「セブンティーンアイス」という名称なのか。実は、セブンティーンには、「17種類の味」という意味と、「17歳の女子高生向けアイス」という2つの意味があります。まず「17種類の味」は、読んで字のとおり。デビュー当時から、17種類の味がありました。

17歳の女子高生がターゲット

では、「17歳の女子高生をターゲットとしたアイス」とは。これには、発売当時の時代背景が関係しています。当時、アイスを買って街中を食べ歩きすることが、女子中高生のトレンドでした。そこで商品企画者は、若い女性向け、特に17歳の女子高生をターゲットにしたアイスを考案し、さきほどの17種類の味と合わせて「セブンティーンアイス」と命名しました。

セブンティーンアイスはどこで売っているのか?

セブンティーンアイスは、コンビニやスーパーでは、まったく見かけません。それもそのはず、セブンティーンアイスは専用の自動販売機でのみで販売しているからなんです。

自動販売機

実は当初は、小売店のショーケースで販売していました。しかし、他のアイスがたくさん並んでいるなか、同じように陳列されると、せっかくの個性が埋もれてしまう。そこで、「これまでアイスが売っていなかった場所で、売ってみよう」ということに。1985年から自動販売機での販売がスタートしました。
まず、第一号機が設置されたのは、ボウリング場。ボウリング場というと、当時は若者や家族が集まるレジャー施設。そこに集まる若者や家族層から評価をいただくことで、「ボウリング場に置いているアイスクリーム」=「セブンティーンアイス」として、広く知られるようになっていきました。

設置数は全国で約2万台

現在では、駅のプラットフォームや遊園地、ショッピングセンターなど、その設置数は全国で約2万台にもなります。

こだわりを重ね続けているセブンティーンアイス

30年以上というロングセラー商品で、今も売上を伸ばしているのにも秘密があります。それは、アイスのさまざまな部分に「こだわり」を重ね続けているということ。まずは食べ方へのこだわりです。

セブンティーンアイスといえば、白い棒

セブンティーンアイスといえば、この白い棒。この棒にも秘密があって、食べている途中にアイスが落ちてしまわないように、棒の先には3つの穴が空いています。穴の間にもアイスがしっかりとつながることで、アイスが棒から滑り落ちて落下するのを防いでいます。次に、味の種類へのこだわりです。セブンティーンアイスのそもそもの意味は、「17種類の味」でした。ただ、期間限定商品もあることから、年に4回ほど味を変更し、常時20種類以上を楽しめます。これまで販売した味の種類は200種類以上!現在では、コーンタイプ、モナカタイプと、楽しみ方が広がっています。

自販機のパネルのデザイン

最後に、自販機そのもののデザインへのこだわり。実は毎年パネルのデザインの変更を加えています。いつも同じ場所にあるセブンティーンの自販機。そのため、季節の変化などを取り入れることで、目でも楽しく味わってもらえるようにしているそうです。

知れば知るほど、奥の深いセブンティーンアイス。ロングセラーには訳がありました。

  • 西道 紗恵

    走るの大好きコピーライター

    西道 紗恵