企業名トリビア 「Glico」の社名の由来

グリコのパッケージが3つ並んでいる

「Glico」の名前の由来を知っていますか?
グリコーゲンは、肝臓や筋肉に蓄えられる栄養源。
でもそれがどうしてお菓子の名前に?

グリコは元気の素がたっぷり詰まった栄養菓子!

牡蠣にはエネルギー代謝に大切なグリコーゲンが多く含まれている

大正時代、のちにGlico創業者となる江崎利一は、佐賀で薬種業を営んでいました。
ある日、漁師たちが牡蠣の煮汁を捨てるのを目にします。
「牡蠣にはエネルギー代謝に大切なグリコーゲンが多く含まれている」という過去に読んだ記事を思い出しました。
「栄養豊富な煮汁を捨てるなんてもったいない。なんとか活かせないだろうか」。
最初は、薬への利用を考えたそうですが、それよりも病気の予防が第一、子どもたちの健康づくりに活用することを決めました。
「“国民の体位向上”に貢献したい。そのためには、子どもたちが喜んで食べてくれるものがいい」
このひらめきで、グリコーゲンの入った栄養菓子「グリコ」が誕生したのです。

今も昔もグリコはハート型。かわいい口におさまるかわいいカタチ

グリコはハート型

グリコはハート型です。
30代後半のパパ&ママが子どもの頃は、グリコは四角でしたよね。
今風にかわいいハート型に変えたのかな、と思った人も多いかもしれません。
実は、グリコは、誕生当初もハート型だったのです!
健康を思いやる真心を表し、角のない形で口あたりを良くしようとハート型を思いついたらしいのですが、
当時の技術では、やわらかいキャラメルをハート型にするなんて至難の業!
それでも「ハート型ローラー」を自社で開発して製造にこぎつけたそうです。
その後、自動包装機への転換で、やむなく四角になったものの、1987年からハート型が復活。
そして今。グリコは、子どものかわいい口にぴったりおさまるやさしいハート型をしています。

買ったら、まず、おもちゃの箱から開ける。きっと多くの方がそうしていることでしょう。
グリコには、1927年からおもちゃが付いています。
「子どもたちにとって、食べることと遊ぶことは二大天職。発育盛りの子どもの栄養補給源になる栄養菓子グリコと、心の健やかな発育に役立つおもちゃをひとつにしよう」。
そんな思いを込めたそうです。

栄養菓子、ハート型、おもちゃ付き…、どのアイデアも、子どもたちの健やかな成長を願う気持ちから生まれました。
小さな赤い箱を開ける時のワクワクする思いや、いつでもほっとするおいしさには、深くて温かいストーリーがあったのですね。

>> さらに気になるグリコの歴史はこちら

  • 山本佳子

    ヘルシーはおいしい!をテーマに必要以上にアテを作ってしまう月イチ食堂オーナー&ライター

    山本佳子