野菜ソムリエが教える♪食べ頃フルーツの見分け方

ぶどう、キウイ、メロンに桃。果物屋さんやスーパーに並ぶ、色とりどりのフルーツ。買うときはなるべく美味しいものを選びたいですよね♪
でも、どこを見ればいいのか分からない…!
そこで今回は、フルーツの専門家による「食べ頃フルーツの見分け方」をご紹介します♪


果物の専門知識を有する専門家×老舗果物屋

今回、食べ頃フルーツの見極め方を教えてくれるのは、日本野菜ソムリエ協会認定 シニア野菜ソムリエの山口晴子さん!野菜とフルーツの専門家です。

http://www.yuniyuni.jp

山口さんとともに向かったのは、大阪・上本町で100年以上続く老舗果物屋の山口果物さん。
店内に並ぶ色とりどりのフルーツが、私たちを出迎えてくれます。

山口果物 上本町本店

美味しいフルーツはどれ?見分けるポイントはここ!

【ぶどう】

山口さん:ぶどうは秋の果物というイメージが強いですが、品種によっては6月頃から店頭に並び始めます。


《見極めポイント》
・皮に白い粉(ブルーム)がしっかりつき、テカテカしていない
・1粒1粒にハリとツヤがあり、みずみずしくふっくらとしている
・全体的に粒がそろっていて、固めが◎
・巨峰などの黒系(皮が黒紫色)、デラウェアなどの赤系(皮が赤紫色)は、なるべく皮の色が濃い物を選びましょう。マスカットなどの青系(皮の色が緑色)は、やや黄色みがかっているものがオススメ

山口さん:太陽光をたっぷりと受けている房の上の方が甘いので、一番下の粒が甘ければ全体が甘いと思って良いでしょう^^


【桃】

山口さん:甘い香りが魅力的な桃。6月の梅雨明けから8月のお盆前くらいが旬です。


《見極めポイント》
・きれいな球形で、やや大玉。まんべんなく産毛が生えている
・持ったときにかたすぎず、皮が薄く感じられるもの

山口さん:桃の赤い色が濃くなっていると、香りも甘みもベストな状態です。


【キウイフルーツ】

山口さん:輸入物をあわせると、通年安定して出荷されているキウイ。あまり季節感を感じさせないフルーツのひとつです。


《見極めポイント》
・きれいな楕円形で、ボコボコしていない
・皮の産毛が均一かつ密に生えている
・香りが出てきて、弾力と柔らかさを感じたときが食べ頃

山口さん:お店ではかための物を選びましょう。お家で追熟させると美味しさがアップします♪


【メロン】

山口さん:温室メロンは通年栽培されていますが、外で育てられたメロンの旬は初夏です。


《見極めポイント》
・綱目模様にムラがなく、均一の太さで張りめぐらされているもの
・横に伸びたツルが細く、根元が太い
・おしりのへそ(花落ち)が小さく、飛び出していないもの

山口さん:丸っとした形で重いものが、甘くてジューシーです♪


繊細なフルーツ。保存するのは難易度が高い

山口さん:お店で購入した食べ頃フルーツ。なんとなく全て冷蔵庫で保存していませんか?
南国育ちのフルーツなどは、低温が苦手で冷蔵庫に入れると逆に痛めてしまうこともあるんです。

でも暑い室内に置いておくのは不安…という場合は、あらかじめフルーツを切って冷蔵保存しておくと便利。
カットされたフルーツは、常温で置いておくとすぐに痛んでしまうので、保存容器に入れて冷蔵庫の中でも一番湿度が低い場所で保存すると鮮度が保たれます。
また、容器に溜まった水や果汁が痛みの原因となる場合もあるので、ペーパータオルなどで包んでなるべく水分を取ることが大切です。

しかし、たとえきちんと保存しても消費期限は2〜3日。カットすることで、新鮮さや栄養価は落ちやすくなっているので、早めに食べるようにしましょう!

果汁たっぷりの濃厚フルーツアイスはいかが?

山口さん:できれば毎日新鮮で美味しいフルーツを楽しみたいですよね。
そんなときは、気軽に楽しめる「アイスの実」がオススメ。フルーツの果汁をたっぷり入れているので、濃厚なフルーツの旨味がそのまま味わえます♪
これからますます気温が上がる季節。旬のフルーツは、ひんやりとした濃厚フルーツジェラートのアイスの実でも楽しんでみてください☆

icenomi

  • 日本野菜ソムリエ協会認定 シニア野菜ソムリエ

    山口晴子