ダイバーシティ&インクルージョン推進
考え方
Glicoグループは、多種多様な社会課題を解決するために、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に真摯に取り組んでいます。私たちは、さまざまな個性を持つ従業員一人ひとりが、Glicoの存在意義(パーパス)とありたい会社の姿(ビジョン)の実現のために、自身の能力や経験を生かして活躍することが、新しい価値の創出の鍵を握ると考えています。また、同じ志を持つ社外の方々や組織と連携し、活動の輪を広げながら社会課題の解決に取り組む姿勢も大切にしています。
取り組み
ダイバーシティ & インクルージョン取り組み
私たちが目指すのは、多様な従業員が等しく組織の⼀員だと感じられるだけではなく、ステークホルダーと協働しながら、建設的な議論を交わし、前向きに切磋琢磨し、イノベーションを誘発することで社会にインパクトを与える成果を創出し続けることのできる組織です。
多様性を生かしてインクルーシブなアクションが自発的に生まれ続ける組織を目指し、「認知」を促し「行動」を促進し「文化」にしていく、というアプローチを繰り返しながら組織づくりを推進しています。特にインクルージョンは理解しにくい概念でもあるため、基礎知識の獲得から始め、行動を促し、組織の文化として定着できるよう、具体的にテーマを定め、わかりやすく、行動に移しやすいコンテンツを選定し、個人及び組織のマインドセットと、日々の意思決定や業務、コミュニケーションにおける行動変容、組織単位での変革につなげていきます。
社内イントラネットの多言語化対応およびGlobal Must Read枠の構築
Glicoグループでは、国籍の違うグループ従業員全員が一体となり、目標に向かって日々の業務に取り組むことが重要と考え、インターナルコミュニケーションを推進しています。そのため、社内イントラネットを事業展開国に合わせて多言語化対応とし、経営層からのメッセージや創業のDNA等、グループ従業員が理解すべき情報はGlobal Must Read枠に掲載して発信しています。
社内イントラネット
D&I社内啓発イベントの開催
2021年からGlicoグループ横断の社内啓発としてD&Iイベントを実施しています。毎年設定したテーマの中で、一人一人がインクルーシブな言葉や行動を選択して実践するスキルを学び、行動発揮を促すことをサポートしています。
2021年から2023年にかけて、Glicoグループ横断の社内啓発として、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する上で注力分野・枠組みに関わらず共通して必要となる啓蒙活動“D&I社内啓発イベント“を実施してきました。社員一人ひとりがインクルーシブな行動を実践し始めることで、相互に違いを受入れ、自然体でいられることに価値を見出せる環境を作り、新たな価値創造に向けたマインドセットの醸成を目指し活動を進めてきました。2024年は、さらにインクルーシブな行動を加速させ、かつGlico内外に影響の輪を広げるべく、「社会に向けたインクルーシブアクション」をテーマとし、社会課題の現場、現物、現実を知り、社会変化対応力を強化するために全社員を対象とした「CSRイベント2024」を開催しました。グローバルで約3,700名の社員が活動に参加し、自治体、学校やNPOなど地域の様々な組織とともに多くの方とふれあう中で多様な視点や考え方を理解するとともに、社員の多様性が不可欠であることを再認識し、新たな価値を創造していくための多くのヒントを得て、行動につなげていくきっかけとなりました。
女性の活躍推進
Glicoグループでは、イニシアチブにおけるジェンダー平等推進の観点から、女性従業員のキャリア開発研修や上司を対象とした人財育成研修等を実施し、2024年度末時点の当社及び国内連結子会社合計の女性管理職比率は6.7%です。
「くるみん」マークの認定
江崎グリコでは従来より、従業員の仕事と家庭・育児の両立のための各種施策を実施しており、2007年に厚生労働省から「くるみん」マークの認定を受けました。
「くるみん」マーク
ダイバーシティ推進施策の一つとして、ライフイベントを迎える時期に差しかかる女性を対象に4日間のキャリア開発ワークショップと、その参加メンバーの上司を対象に、2日間のダイバーシティマネジメントに関するセミナーを毎年実施しております。女性従業員自身が今後のキャリアを考える重要性の理解促進と並行して、上司を対象に、部下の多様なキャリアを理解し、その活躍をサポートする方法を学ぶセミナーを実施しています。
研修の様子
再雇用の取り組み
江崎グリコ及びグリコマニュファクチャリングジャパンにおいては、従来から導入している定年後再雇用制度(シニア社員制度)について、2021年4月法改正の努力義務対応として2021年4月にシニア社員制度を改定し、最長70歳までの雇用延長を可能としました。この改定により、年齢に関係無く業績貢献できる従業員が活躍できるようにしました。 また、一度退職した従業員を再雇用するカムバック制度も導入しており、現在もカムバックしている従業員が活躍しています。
障がい者雇用の取り組み
障がい者雇用について、江崎グリコでは3%以上の雇用率を目標に雇用拡大、定着促進の取り組みを推進しています。 また、国内の全てのグループ会社で法定雇用率を達成することを目指し、国内グループ会社では業務の精査や適材適所の採用等を実施しています。
多様な人財が適材適所で活躍できるための施策
Glicoグループでは、多様な人財が適材適所で活躍するためにさまざまな施策を行っています。障がいのある人が
その障がいの種類にかかわらず活躍できる職場を目指し、2018年10月1日には、新たな職場「スマイルファクトリー」を本社敷地内に開設しました。この職場では輸出商品のラベル貼り等を行い、外部委託してきた業務の内製化を図りました。「やりがいを感じる」「必要とされていることを実感できる」体制づくりを進めるとともに、作業場はもちろん休憩スペースにも障がいの種類にかかわらず働きやすい環境を整えています。2020年からは、メンバーの特性を活かした職務の開発として、新たにオンラインで販売される製品の詰め合わせ包装や、スマイルファクトリーの職場見学をした従業員からの様々な業務依頼を受託し、特性に応じて活躍機会を拡充させる取り組みを推進しています。
他にも、Glicoの資料館である江崎記念館では、スマイルファクトリーの管理運営を担当しているろう者の従業員が、記念館にご来訪いただいたろう者・難聴者の見学アテンドを担当することで、共通言語の手話で通訳を介さず直接ご案内が可能となり、よりGlicoを身近に感じていただくことができています。このように、それぞれの特性を活かした活躍シーンが増えています。
外国籍従業員採用の取り組み
Glicoグループでは、事業のグローバル化に伴い外国籍従業員の雇用を進めています。過去には米国、中国、韓国、スイス、タイ、ベトナムから人財を採用してきました。今後もダイバーシティ&インクルージョンの観点から、外国籍従業員の雇用を進めていきます。
多様な性への取り組み
Glicoグループでは、LGBTQ等の性的マイノリティの方(以下、「LGBTQ+」)が働きやすい職場環境に加え、全ての従業員が多様な性の形をオープンに理解し認め合う風土醸成に向け、社内セミナー研修やeラーニングによる教育等の活動、福利厚生に関する施策の検討を進めています。
人権方針では、「(前略)性別、性的指向、性自認、性表現、(後略)を理由とする差別を行いません。」と明記しています。
また、2021年度からは慶弔規程を一部改訂し、「慶弔金及び休暇付与」の対象を、異性であるか同性であるかを問わず、事実上婚姻と同様の関係にあると会社に届出を行った者と定義しました。LGBTQ+に加え、事実婚についても対象として認め、個人の考えや家族の形の多様化に対応しています。
江崎グリコ株式会社は、企業や団体の LGBTQ+に関する取り組みを評価する「PRIDE 指標2024」において、「ゴールド」を3年連続で受賞いたしました。Glico グループとして「ゴールド」を受賞する企業は、江崎グリコのほか、グリコチャネルクリエイト株式会社、グリコ栄養食品株式会社で2年連続となり、グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社は2年連続の受賞となりました。
>>LGBTQ+の取り組み「PRIDE指標」で2年連続「ゴールド」受賞
『Co育てPROJECT』
Glicoは『Co育てPROJECT』という子育てに関する社会課題解決プロジェクトを推進しています。
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