
パフォーマンスに関わる栄養・休息のススメ

「フィットネスと疲労の「理論」と「現実」を照らし合わせる」でも触れたように、パフォーマンスは生体データを見ながら管理することができます。
今回、掘り下げて紹介したい項目はパワープロダクションアプリでもデータ連携・確認ができる VO2 Maxです。
酸素を取り扱い、パフォーマンスを発揮する能力を評価する指標として、VO2 max(最大酸素摂取量)があります。
私たちが運動するときの筋収縮のエネルギーは、細胞が酸素を利用して栄養素を燃やすことにより得られています。
そのため、激しい運動をすると、たくさん酸素を取り込もうとして、呼吸が大きくなり、時には乱れたような形になります。
VO2 Maxは最大限のパフォーマンス時に、1分間あたり体重1kgあたりで消費できる酸素の最大量を指します。また、フィットネスレベルの向上に伴って増加する傾向がありますので、有酸素運動能力の指標と捉えて向き合っていくことが大切です。
実際に、スポーツパフォーマンスとVO2 Maxの関係性は過去から研究が続けられています。
代表的なものがマラソンパフォーマンスとの関連性を考察した研究であり、男女どちらにおいてもマラソンタイムがいい人はVO2 Maxの数値が高い、という相関が得られています。
これらのように、VO2 Maxとレースタイムの関連性について、いろいろな研究がおこなわれています。
近年ではGarminなどデバイスの登場により、大掛かりな機械を用意することなく、より簡便にVO2 Maxを評価することができるようになってきました。
パワープロダクションアプリでも、Garminで得られるVO2 Maxを取り入れています。
※GarminのVO2 Maxは、心拍数やペースなどのデータから推定アルゴリズムによって計算された値です。
今後ますます、実際のマラソンレースタイムなど、より実態に即したパフォーマンスと、VO2 Maxの関係性が明らかになり、予測精度が上がってくるかもしれませんね。
・パフォーマンスの管理に生体データを取りこんでいくことが理想的です。
・ヒトの体は酸素を使ってエネルギーを生み出すので、その能力が重要です。
・VO2 Maxは有酸素運動能力の指標として捉えることができ、また近年簡便に測ることができるようになってきています。
・パフォーマンスを高めるために、VO2 Maxに着目していくのはいかがでしょうか。
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引用:
※1 HAGAN, R. D., et al. Marathon performance in relation to maximal aerobic power and training indices in female distance runners. British Journal of Sports Medicine, 1987, 21.1: 3-7.
※2 HAGAN, R. D.; SMITH, M. G.; GETTMAN, L. R. Marathon performance in relation to maximal aerobic power and training indices. Medicine and Science in Sports and Exercise, 1981, 13.3: 185-189.
