設置数はコンビニ店舗数の2倍以上! 全国のビジネスマンを癒やす、オフィスグリコ開発ストーリー。

オフィスグリコのアイディアについてインタビュー
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オフィスをお菓子の売り場として開拓し、東京、大阪、名古屋などの大都市圏を中心に全国約10万事業所に導入されているオフィスグリコ。2016年度には売上高13年度比30%増を目指す、勢いのある事業です。
設置されるのは、B5サイズ、3段重ねのお菓子が詰まったシンプルな「リフレッシュボックス®」。100円を貯金箱に入れ、好みのお菓子を取るという仕組みで、「置き菓子®」という新たなジャンルを生み出しました。
今やビスコやフレンドベーカリーなどの定番商品以外にも、アイスやジュース、カップ麺など取扱商品を広げ、全国のオフィスワーカーのリフレッシュに貢献しています。

もともとオフィスグリコは、1997年に「消費者接点を多様化する」ことを目的に始まったプロジェクト。この販売方法は、どのようにしてオフィスという環境に受け入れられていったのでしょうか。
今回は、オフィスグリコ開始時から関与したメンバーのひとりであり、現在オフィスグリコ推進部部長を務める古薮さんにお話をうかがいました。

オフィスグリコのリフレッシュボックス

↑オフィスグリコのリフレッシュボックス。自由にお菓子が取り出せる仕組み。

料金回収率は約95%を実現。

—オフィスグリコのアイディアは、どのようにして生まれたんですか?

古薮:お菓子を食べるシーンについて幅広い世代にアンケートを行ったところ、「職場」が、「家庭」についで2位に上がってきたんですね。この結果には驚きました。というのも、当時職場でお菓子を食べるというのは、サボりのイメージがありそぐわないのでは、と私たちは思っていたからです。意外にも高いオフィスでのお菓子需要を受けて、私たちはオフィスでのお菓子の売り方を考え始めました。スーパーなどの既存の売り場に来ていただくのではなく、お客様がお菓子を食べるシーンにこちらから行く、という発想ですね。
販売形態に関しては、当時の「働き方」に着目しました。1991年のバブル崩壊から不況が長引いていて、企業による労働の効率化や時間管理などが原因で働く人のストレスが増えていた頃でした。「ちょっと小腹がすいたとき」「もうひとふんばりしたいとき」元気をつけるツールとしてお菓子は役に立つのではないか?その考えから、オフィスでの「リフレッシュメント」という、コンセプトが出来上がったんです。それが、「置き菓子®」スタイルの始まり。売り方は、野菜の無人販売所がヒントになりました。

—なるほど。リフレッシュボックスはお金を入れなくてもお菓子を取れる仕組みですが、回収率に不安はなかったんですか?

古薮:野菜の無人販売所のお金の回収率が90%以上ということを調べまして、きっといけるだろうと。お金を入れないと開かないケースにするとか、いくらでも工夫はできたんですが、そこはお客様を信じてやってみようということになりました。実際、ずっと約95%の回収率を実現しています。残りの5%も、入れ忘れが多いようですね。

現在オフィスグリコ推進部部長を務める古薮さん

東日本大震災を経て変化した需要。

—15年ほど事業を続ける中で、お客さんのニーズに変化はありましたか?

古薮:職場での「リフレッシュメント」の提供を目的に始めた事業ですが、最近はコミュニケーションのツールとしても認知いただいているようです。今日のオフィスグリコの品ぞろえがどうだこうだと同僚と話したり、上司が部下に差し入れをしたりと、他愛のない会話が生まれやすいんですよね。「最近部署内の活気がない」「もっとコミュニケーションを活性化させたい」といった目的で、オフィスグリコを導入いただくケースが増えてきたことは、大変うれしいところです。
災害備蓄品としての需要も、東日本大震災以降高まってきました。帰宅困難者の食料としてオフィスグリコがお役に立てたことで、さまざまな企業様からのご要望がすごく増えたんです。3.11が起きたのは金曜だったのですが、なんとか関西からお菓子を取り寄せて、翌週の月曜、火曜に通常通りお菓子の補充にうかがったんですね。そのとき「こんなときに来てくれてありがとう、ほっとした」といったお声をたくさんいただきまして。オフィスグリコという事業の価値を改めて確信した瞬間でした。

カエルの貯金箱に辿り着くまでの長い道のり。

—オフィスグリコといえば、貯金箱のカエルがトレードマークですよね。

古薮:そうですね。グリコの創業理念のひとつに「創意工夫」があるのですが、貯金箱もただお金の入れ口があるだけのものではなく、擬人化したものにしようということになりました。と言うのも、自由にお菓子が取れてしまうボックスの、唯一買う人を見守る目として、お金の回収率アップになると考えたんですね。私たちが思い描いたのは、顔がこちらに向いていて、口からお金を入れる形のもの。しかし、出回っていた貯金箱はほとんど背中からお金を入れるものだったんですね。当時、口から入れる貯金箱はウルトラマンの「カネゴン」のものしか見つからなくて。(笑)それで、当時の創業メンバーの記憶にあった、幼少期に銀行の粗品でもらったカエルの口からお金を入れる貯金箱を探すことになったんです。探しまわった結果、東大阪の小さなプラスティック工場にその金型があったんです!まさに執念ですよね。それで、そのカエルを取り付けるに至ったわけです。お金を入れるとお金の落ちる音がして、舌がパタッと動く。ひとひねりある楽しい貯金箱になったなと思っています。

トレードマークの貯金箱のカエル

リフレッシュボックスに、広告を掲載しない理由とは。

—オフィスグリコの設置数は、コンビニ店舗数の2倍以上。(※コンビニ店舗数は約5万店、オフィスグリコの設置事業所数は約10万。)今や一大販売チャネルになりつつあります。リフレッシュボックスに広告を掲載すれば、すごく儲かりそうだなと思ったのですが。(笑)

古薮:たしかに、そういうお話はよくいただきますね。実際に広告媒体として活用すれば、これだけオフィスワーカーとの接点があるわけですからすぐに利益は上げられると思います。けれども私たちは、オフィスグリコを「ニコニコした小学生くらいの少年」のような存在だと思っているんです。オフィスに無邪気に遊びに来て、みんなにかわいがられているというような世界観。その少年に広告が貼ってあって、ビジネスの匂いが漂ってしまうのは違うかなと思っています。私たちはあくまでも、オフィスに癒やしや笑顔、コミュニケーションのきっかけといったものをお届けしたいんですよね。

オフィスに癒やしや笑顔、コミュニケーションのきっかけといったものを届けたい

—オフィスグリコの設置企業に条件はあるんですか?
古薮:販売エリア範囲内であれば、15人程度の会社様から設置させていただいています。もちろん、設置は無料ですよ。良かったら御社にも置かれてみますか?

次回、オフィスグリコがやってきた!「実際に設置してみました」編。お楽しみに!

  • 武田 麻衣

    夏フェス大好き元気系WEBライター

    武田 麻衣

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