読書の秋に、文豪たちが残したアイスクリームの名言をご紹介!

文豪たちが語るアイスクリーム

秋の風情が強まり、読書に最適な季節がやってきました。
普段あまり本を読まなくても、この季節くらいは手にとってみようかな、と思う人も多いのではないでしょうか。

最新の話題作やベストセラーもよいですが、たまには文豪達の名作に触れてみるのもいいもの。作品によっては印象的なフレーズが一般的な言葉として定着し、名言となって知られていることがあったりします。
今回は、そんな名言の中から、アイスクリームにまつわるものをご紹介します!

「冷たいって君は言うがそこに味があるんだよ。君だってアイスクリームが好きだろう?」 ~イワン・ツルゲーネフ(ロシア 1818-1883)~

  • 「はつ恋」ツルゲーネフ/著、神西清/訳 新潮文庫刊

    「はつ恋」ツルゲーネフ/著、神西清/訳 新潮文庫刊

  • ドストエフスキー、トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪として知られるツルゲーネフ。その代表作「はつ恋」の一節です。
    16歳の少年ウラジーミルが出会った年上の美しい女性、ジナイーダ。自分に好意を持つ男たちの心を弄ぶ彼女への恋に悩む、若き日のことを回想する形で物語は進みます。

    アイスクリームの美味しさにはその冷たさも大きくかかわっています。
    その冷たさも含めて彼女の魅力だ!と言い切るこの一言に、アイスクリームを例えに使ってくるのはさすがツルゲーネフ!です。

    「アイスクリームは溶けないうちに楽しむ、それが私の哲学だ。」 ~ソートン・ワイルダー(アメリカ 1897-1975)~

    • 「ソートン・ワイルダー I わが町」ソートン・ワイルダー/著 鳴海四郎/翻訳 ハヤカワ演劇文庫 刊

      「ソートン・ワイルダー I わが町」ソートン・ワイルダー/著 鳴海四郎/翻訳 ハヤカワ演劇文庫 刊

    • 小説家として1度、劇作家として2度ピューリツアー賞を受賞し、アメリカの代表的な劇作家とされるワイルダー。代表作は映画化もされた「わが町」で、現在でも世界各国で上演されています。

      この言葉は、溶けてしまってからでは遅い、物事にはしかるべきタイミングがあるという意味でしょうか。それとも物事はとにかく速やかに行うべきだ、という意味でしょうか。
      非常に深い一言です。どちらにせよ、時間が経てば溶けてしまい、食べられなくなるアイスクリームを引き合いに出してくるところに感心してしまいます。

      もちろん、衛生面からも正解です。溶けてしまったアイスクリームは絶対に食べないでください!


      外国人ばかりではありません。日本人文豪もアイスクリームを作品にしています。

      「一匙(ひとさじ)のアイスクリームや蘇る」 ~正岡子規(日本 1867-1902)~

      • 「新潮日本文学アルバム 21 正岡子規」正岡子規/著 新潮社 刊

        「新潮日本文学アルバム 21 正岡子規」正岡子規/著 新潮社 刊

      • 日本近現代文学の中で、俳句・短歌の改革を成し遂げ、今なおファンの多い正岡子規。
        現在ではアイスクリームは夏の季語ですが、なんとこの句は、アイスクリームについて詠まれた初めての俳句なのです。

        それにしても「一匙(ひとさじ)」で「蘇る」なんて、アイスクリームの美味しさが力強く伝わる表現ですね。アイスクリームを食べながらだと、読書の疲れも感じなくなるかもしれません。

        牧場しぼり

        作品に登場させるほど、文豪たちも愛したアイスクリーム。
        その美味しさの重要な要素の一つが、新鮮なミルクの美味しさです。
        「牧場しぼり」は、しぼって3日以内の新鮮なミルクを使い、文豪たちの作品に負けないくらい濃厚で奥深い美味しさをお届けしています。

        秋のひととき、文豪たちの名作に触れながら、牧場しぼりを楽しんでみませんか?
        ただし、作品に夢中になりすぎてアイスが溶けてしまわないように、ご注意ください。