社長メッセージ

「もっと、世の中に役立つ事業をしたい」創業の精神はGlicoグループのCSR活動に生きています

Glicoグループの原点

「おいしさと健康」――それは、「世の中に役立つ事業をしたい」という創業者 江崎 利一の信念がGlicoグループの中で変わることなく生き続け、未来へと受け継いでいく企業理念です。

少年時代から家業を手伝い、父親から薬種業を引き継いだ創業者は、「商売というものは、自分のためにあるとともに、世の中のためにもある」という商売の本質を学び取っていました。この本質から外れることなく、常に、世の中に役立つことを目指して模索し、たどり着いた独自の事業テーマが、栄養菓子グリコの創製でした。

子どもたちをはじめ、多くの人々の栄養状態が不十分であった1922年の創業当時、栄養価の高いグリコーゲンを活用して開発した栄養菓子グリコには、広く国民の健康増進に寄与したいという創業者の強い想いが込められていました。これを反映し、創業の理念には、「食品による国民の体位向上に寄与する」という表現が用いられていました。

その後も創業者は、薬学、栄養学から販売や宣伝、心理学等を独力で学び、創意工夫を重ね、生涯にわたって「いかにして世の中に貢献するか」を追求し続けました。

企業理念は、時代とともに「おいしさと健康」へと表現を変えましたが、その根底を流れる創業者から受け継いできた志は、少しも変わっていません。「食品事業を通じて社会に貢献する」。それがGlicoグループの多様な事業、さらには過去、現在、未来をひとつにつなぐ原点です。

企業理念の実現のために

創業者は、「子どもにとって食べることと遊ぶことは、二大天職である」という想いから、栄養菓子グリコとおもちゃを一体として発売することを思いつきました。発育盛りの子どもの栄養源となるグリコにおもちゃを添えることで、子どもの情操を向 上させ、カラダだけでなく、ココロの発育にも役立つ商品にしたいという発想でした。
このように、食品事業を通じた貢献をカラダの健康に限定することなく広げていこうとする考え方は、現在の企業理念である「おいしさと健康」の中にもしっかりと息づいています。だからこそ理念には、ハート(おいしさの感動)・ヘルス(健康の歓 び)・ライフ(生命の輝き)という広範なフィールドでいきいきとした生活づくりに貢献していくことが、はっきりと明記されています。
この企業理念の追求に欠かせないのが、創業者から受け継いだ創意工夫の精神であるGlicoスピリット、「創る・楽しむ・わくわくさせる」です。さらに、Glicoスピリットを発揮して企業理念を追求していくために、私たちがとるべき行動のあり方を示したものが行動規範です。

経営と一体のGlicoグループのCSR

現在、Glicoグループは、菓子、冷菓、乳製品や加工食品等の領域で事業を展開し、乳幼児の成長やお客様の健康をサポートする商品の拡充や、健康機能を持つ食品素材の研究・開発等にも力を入れています。企業を取り巻く環境が激しく変化し続ける中、常に時代を先読みしながら事業を拡大し、世界中において存在価値を高めていきたいと考えています。
Glicoグループの使命は、どんな時代にも変わることなく、「事業を通じて社会に貢献すること」にあります。変わりゆく時代の要請や期待に応え続けていくことが必要であり、そのための活動がCSRと捉えています。
したがって、経営とCSRは不可分の関係にあり、今後も、力強い経営の推進とCSRの一層の遂行を、一体のものとして追求し続けてまいります。

CSR活動推進に向けた委員会の設置

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CSRはまさに私たちの事業活動そのものであるという観点に立ち、2018年1月、CSR活動を一層推進していくため、活動全体の意思決定機関であるCSR委員会を中心とした推進体制を立ち上げました。
ISO26000、国連グローバル・コンパクトといった国際的な指標を念頭に環境、消費者、公正取引、人財、地域貢献の5つの部会を設け目的・目標を設定し、GlicoグループのCSR活動を推進するため、今後取り組むべき課題に関する議論を行っています。また、各職場にCSR職場推進リーダーを設置し、部会と連携して現場レベルで活動しています。
具体的な取り組みをますます加速させ、「事業を通じて社会に貢献する」会社であり続けることを目指します。

持続可能な社会の実現に向けて

CSR委員会を中心とした推進体制立ち上げの背景にも、より良い社会の実現を目指そうという強い想いがあります。CSR活動を推進、深化させていけば、貢献すべき社会は、大きく世界へと広がっていきます。世界には、貧困や差別など未解決の課題が多く存在しており、持続可能な社会を実現するための国際目標であるSDGsの達成に貢献していくためにも、積極的に社会課題の解決に取り組んでいかねばなりません。そのためには、とても一企業の力の及ぶところではありませんが、まずは得意とする分野において、さまざまな人と共にアクションを起こすべきだと考えてきました。Glicoグループでは現在、経営資源の選択と集中による競争力の強化と、持続的成長に向けた経営基盤の強化を基本方針に掲げ、世界において新たな価値を創造するための活動を加速しています。

私たちは、Glicoグループらしい事業による社会課題解決によって現代社会の期待に応えていくために、視野を世界へと広げ、歩み続けます。同時に、ステークホルダーの皆さまに向けて、事業や社会活動を通じて貢献し続けることを、ここにお約束いたします。
今後ともより一層のご支援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。

江崎グリコ代表取締役社長
江崎 勝久