History of

    栄養菓子グリコ

    1919

    グリコーゲンとの
    出会い

    今から100年以上前、創業者江崎利一は有明海に近い筑後川支流の早津江川の河原で、大釜から吹きこぼれて捨てられるカキの煮汁を目にしました。それは見慣れた風景でしたが、カキには栄養素グリコーゲンが含まれているという新聞記事が利一の脳裏をよぎります。日ごろから広く社会に貢献できる事業はないかと考え続けていた、利一ならではのひらめきでした。今もおいしさと楽しさを進化させながら、子どもたちのココロとカラダを育み続ける栄養菓子「グリコ」の原点が、ここにあります。
    現在の早津江川
    栄養菓子グリコ
    1922

    栄養菓子グリコ

    故郷佐賀でグリコーゲンの活用を思い立った利一は、大学の先生から「治療より予防」という助言を受けて、未経験ながら子どもたちの健康に寄与する菓子づくりに着手。創意工夫を重ね、商品企画にも心血を注ぎます。こうして栄養菓子グリコを創製した利一は一家を上げて大阪に移住しますが、後発の苦しみは並大抵ではありませんでした。
    1922

    商品企画に創意工夫

    栄養菓子グリコの商品化に当たって、利一は既存のキャラメルと一線を画すために知恵を絞り、類まれな独創性を発揮しました。名称の「グリコ」はグリコーゲンから取りましたが、「グリコキャラメル」とはせず、周囲の反対を押し切って栄養菓子「グリコ」を貫きました。キャラメルの形状も他社の後追いをせず、人体の中心であり真心を表すハート型を採用。当時の機械では不可能といわれましたが、失敗を重ねながらハート形の型抜きを成功させます。また、発売以来のシンボルとなった「ゴールインマーク」は近隣の小学校で人気投票を繰り返して選び、キャッチフレーズの「一粒300メートル」は栄養菓子グリコのカロリー計算を行ったうえで決定。さらに、黄色が主流であったキャラメルの箱に赤を用いて人目を引くなど時代に先駆けたマーケターとしての才能を存分に発揮しました。
    自社開発第1号のハート型ローラー成型機 1921年
    1922

    山頂から石を転がす

    大阪で栄養菓子グリコの試験販売を始め、卸店を回ってもあまり手応えを感じられませんでした。そこで利一は、小売店の頂点から石を転がせば卸店を納得させ、一般の小売店にも広がっていくと考え、交渉を重ねた結果、当時、大阪最大の百貨店であった三越大阪店の店頭に栄養菓子グリコを並べることができました。その日、1922年2月11日は、のちにGlicoの創立記念日と定められました。
    三越大阪店
    1923

    割引券付き引札

    現在のクーポン券付きチラシをいち早く考案して販売促進に活用。
    割引券付き引札
    1927

    おもちゃ入りグリコ

    利一は栄養菓子グリコの商品化を検討していた時代から「おもちゃ付きグリコ」の構想を練っており、「子どもの生活行動をよく観察していると、食べることと遊ぶことが二大天職のように思える。(中略)だから私は栄養菓子を子どもに与え、おもちゃとしての豆玩具を提供しようと考えたのだ」と述べています。そうして誕生したのが、子どもの知識や情操の向上を考えて選んだ豆玩具入りの栄養菓子グリコでした。
    おもちゃ小箱付きグリコ
    1929

    おもちゃ小箱付き
    グリコ

    本体の箱と一体化した専用の小箱が誕生しておもちゃが壊れにくくなり、種類を増やせるようになったことから人気が急上昇しました。
    1931

    映像付き
    グリコ自動販売機

    グリコを買うと音楽付きで映画を楽しめる画期的な自動販売機。東京の百貨店や地下鉄構内に100台程度展開して大きな話題となりました。
    映像付きグリコ自動販売機
    1933

    約3cm角の新聞紙面で
    豆文広告連載開始

    先行大手に比べて広告予算が厳しいなか、あらかじめ新聞社に原稿を預けて空きスペースのあるときに掲載する手法を考案。2年目から投稿が増え、読者参加型の広告に発展しました。
    豆文広告連載
    1935~1940

    オリジナルのおもちゃ
    「豆玩具」も登場

    豆玩具
    玩具菓子グリコ
    1947

    玩具菓子グリコ

    統制強化で戦時中から生産を中止していた栄養菓子グリコが、菓子付き玩具として販売許可を得て復活しました。
    栄養菓子グリコ
    1950

    栄養菓子グリコも復活

    おもちゃ小箱が再登場して、栄養菓子グリコが本来の姿を取り戻しました。
    1953

    ハート型から角型に

    成型・包装を機械化して生産性を高めるため、栄養菓子グリコの形状がハート型から角型に変更されました。
    1957

    プレミアム
    キャンペーン

    暮らしに潤いを求め始めた生活者に向けて全国展開し、切手、コインキャンペーンは子どもたちを中心に大ヒット。
    プレミアムキャンペーン
    1・2・3グリコ
    1967

    1・2・3グリコ

    粒の大きさやおもちゃまで全面的に見直して商品価値をアップ。また、おもちゃやパッケージは男の子用、女の子用をつくりました。
    ハート型グリコ
    1987

    34年ぶりに
    ハート型グリコ復活

    タイムスリップグリコ
    2001

    タイムスリップグリコ

    〈なつかしの20世紀〉を海洋堂の精巧なフィギュアで再現。かつて、グリコのおもちゃに心をときめかせた大人にも大人気となりました。
    2001

    タイムスリップグリコ

    おもちゃ

    • 第1弾~第4弾
      乗り物や電化製品、
      暮らしなどがテーマ
    • 第5弾 鉄人28号編
    • 第6弾 大阪万博編
    タイムスリップグリコのおもちゃ
    アソビグリコ
    2010

    アソビグリコ

    ダルマおとし、つみきなど、家族でいっしょに遊べる全部で10種類の木のおもちゃ付き。
    2010

    アソビグリコの
    木のおもちゃ

    アソビグリコの木のおもちゃ
    アソビグリコ
    2017

    アプリで遊んで学べる
    アソビグリコ

    スマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロードして、動物をテーマにした木のおもちゃにカメラをかざすと自由に動き、指でタッチしたり、なでたりすると反応します。
    クリエイターズグリコ
    2022

    創立100周年記念の
    クリエイターズグリコ

    限定販売

    日本を代表する10名のクリエイターが「自分の考えるグリコ」をおもちゃとして具現化。
    2022

    クリエイターズ
    グリコのおもちゃ

    クリエイターズグリコのおもちゃ