社長メッセージ

江崎社長 キービジュアル

江崎社長 キービジュアル

近年の世界的な公衆衛生に関する危機は、生活者に価値観や生活様式を見直す機会をもたらし、健康管理や免疫への意識を急速に高めました。健康的な生活を送るため、運動・栄養・休息の重要性についても再認識されたように感じます。そこで当社は、生活者の健康を維持・向上させたり、乳幼児の成長を促したりする製品の開発や、機能性素材の研究開発に力を入れ、お客さまの生活になくてはならない商品の充実に努めています。また、さらなる成長を目指し、アジア地域で菓子や飲料などの食品事業に注力するなど、グローバル展開も加速させています。

100周年にあたる2022年には、存在意義(パーパス)を「すこやかな毎日、ゆたかな人生」と定めました。この言葉には、生活者の皆さまがそれぞれの「すこやかな毎日」を送り、その日々の積み重ねによって「ゆたかな人生」を実現できるよう、事業を通じて貢献していくのだという当社の強い意志を込めています。そしてその原点は、Glicoグループ創業の精神にあります。

創業者・江崎利一は、今から100年以上も前、人々がまだ栄養不良・不足の状態であった時代に、牡蠣の煮汁に含まれる栄養素「グリコーゲン」と出会いました。そして、その栄養を摂取することで病気の予防に役立ててもらいたいと考え、創意工夫による試行錯誤を重ね、栄養菓子『グリコ』を創製しました。かねて事業を通じて社会に貢献したいと考えていた創業者は、その想いを当時の社是となった「食品による国民の体位向上」という言葉で表現しました。その後、創立70周年にあたる1992年には、企業理念を「おいしさと健康」へと改訂しています。

会社としての歴史が一世紀を超えた今も、「人々の健康に貢献する」との精神は変わることはありません。一方で、社会変化のスピードが速い現代においては、変わりゆく人々の期待に応え続けていくことも必要です。これからも新たな価値を創出し、社会に役立つ存在であり続けるため、グループが一丸となり積極果敢に行動を起こしていく所存です。そして、より良い社会の実現のため、さまざまな組織や活動とも連携を深めながら、中長期視点で「事業を通じて社会に貢献する」経営に取り組んでまいります。今後ともより一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。


江崎グリコ株式会社
代表取締役社長
江崎 悦朗